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私たちが現在見ている星は、何億光年もの昔に起こった爆発を見ているのだと言われているが、 実際夜空を見上げると肉眼でも見る事のできる、青、赤、オレンジ、エメラルドグリーンなどの様々 な色の星の輝きは、膨大な距離と時間そのものであり、私たちはその計り知れない時空間を見て いるのだとも言える。

Lightscapeは、我々が産まれてくるときに初めて見る光、その光のみを絵画で表すというひとつ の挑戦であったが、今度は様々な時間帯の光を表す複数のscapeを組み合わせ、人々がその前を 通り、見て感じることで初めて作動するひとつの装置としての作品を作りたいと考えた。

Spectrumはラテン語を語源とするが、元は「見る」を意味する動詞の派生語で、「像」または「幻 姿」を意味する。仏教では、あらゆるものは幻想であり、色や形は縁起によって時々に姿形を表 すにすぎないというが、見る人がそれと出会い、関係することによって初めてその姿を表す、それ が「光」であり、作品でもあるのではないだろうか。

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Lightscape colors 100×73cm 2011

雲肌麻紙、墨、胡粉、天然岩絵具

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